MOVE HUMAN

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Tokyo, Japan
なぜ「よく動く人」は幸せなのか?──データが示す意外な真実
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なぜ「よく動く人」は幸せなのか?──データが示す意外な真実

「人間は数値で測れる」という前提に立つ ぼくが『データの見えざる手』(矢野和夫 著/草思社/2014年刊)を読んでまず感じたのは、この本がかなり強い前提に立っているということだ。 それは、「人間の行動や状態はデータによって理解できる」というもの。 ウェアラブルセンサーを使い、人の動きや対話、接触頻度を計測する。すると、「組織の雰囲気」や「幸福」といった曖昧なものに、一定のパターンが見えてくるという。 この発想はシンプルだけど、実はかなり挑戦的だと思う。人間という複雑で曖昧な存在を、「扱えるもの」に変えようとしているからだ。 ただ同時に、ぼくはここに大きな可能性も感じた。 人間が測れるなら、良い状態を“意図してつくれる”かもしれない。 幸福は“内面”ではなく“行動”で決まる この本で特に印象に残ったのは、幸福の捉え方だ。 一般に幸福は、遺伝が約50%、環境が約10%、そして行動が約40%を占めるとされている。 この数字以上に重要なのは、「行動」にフォーカスしている点だとぼくは思う。 よく動く人 人とよく関わる人
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二足歩行の進化の先に何があるのか:人類の身体はどこへ向かうのか
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二足歩行の進化の先に何があるのか:人類の身体はどこへ向かうのか

すべては「不完全な歩行」から始まった かつて私たちの祖先は、四足で移動していた。 しかし環境の変化、手の自由化、視野の拡張といった進化的な圧力が、身体を少しずつ二足歩行へと向かわせた。 約440万年前。 アフリカの疎林に、奇妙な存在がいた。 アルディピテクス・ラミダス。 彼らは木に登り、同時に地上を二足で歩いた。 しかしその歩行は、私たちのそれとはまったく違う。 足には土踏まずがなく、親指は外側に開き、枝をつかむための構造を残していた。 つまり彼らは、「完全に歩く存在」ではなかった。 樹上と地上、その両方に適応した“移行的な身体”だったのである。 それでもなお、彼らは二足歩行を選び始めていた。 この選択が、やがて人類のすべてを変えることになる。 二足歩行は「完成された進化」ではない 現代の人類は、二足歩行を完成形のように捉えがちだ。 だが進化の視点から見れば、それはあくまで“途中の最適解”にすぎない。 二足歩行は、視野を広げ、手を自由にし、道具と文明を生んだ。 一方で、腰痛、関節負荷、姿勢の崩れといった新たな問題も生んだ。 つまり、
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歩くという最小単位の意思決定
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歩くという最小単位の意思決定

「歩く」という行為は、あまりに当たり前すぎて、その仕組みを意識することはほとんどない。 しかし、その一歩を分解してみると、人間の身体がいかに合理的に設計されているかが見えてくる。 例えば人は1日平均で5,000〜10,000歩、生涯では約1億〜2億歩歩くと言われている。 つまり歩行は、人生の中で最も繰り返される無意識な“意思決定”の一つだ。 本記事では、歩行を5つの観点から解きほぐし、「なぜ人は効率よく動けるのか」を読み解く。 1. 歩くとは「意図的な不安定」である 歩行の本質は、「安定の維持」ではなく「不安定の活用」にある。 人は通常、支持基底面(足で支えられる範囲)の中に重心を収めることで安定を保つ。 このとき重心が支持基底面内にある限り、理論上は転倒しない。 しかし歩行時は、その重心をあえて外に出す。 重心は前方へ数センチ単位で移動し、身体は“制御された転倒状態”に入る。 これにより身体は前方に倒れようとし、その結果として足が出る。 いわゆる「モーメンタム戦略」だ。 歩行周期の中では、片脚支持(1本足で支える時間)
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姿勢と足元の関係性をデータで読み解く
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姿勢と足元の関係性をデータで読み解く

姿勢、気にするならまず足元から。 姿勢を良くしたい。 そう思ったとき、多くの人はこうする。 背筋を伸ばす。 胸を張る。 顎を引く。 間違いではない。だが本質的でもない。 なぜなら姿勢は、 意識ではなく「構造」と「荷重分布」で決まる現象だからだ。 そして、その起点は「足元」にある。 体は積み木。ズレは下からやってくる。 人体は約206個の骨、約360個以上の関節で構成される。 これは力学的に見ると、典型的な「多関節構造体」だ。 この構造の特徴はシンプルで、 下部のわずかなズレが、上部で増幅される 例えば、 * 足部の回内・回外(約2〜5度の変位) → 脛骨の内外旋 → 骨盤傾斜(約3〜7度) → 脊柱カーブ変化 → 頭部前方移動(約2〜5cm) つまり、 ミリ単位のズレが、最終的にセンチ単位の姿勢変化になる これは臨床・モーション分析の現場では珍しくない。 姿勢は「
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なぜ、いま「動き」を扱うメディアなのか
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なぜ、いま「動き」を扱うメディアなのか

私たちは、自分の身体のことをほとんど理解していない。 どのように歩き、どこに重心を乗せ、どんなリズムで身体を使っているのか。 それを言語化できる人はほとんどいない。 しかし実際には、 人は毎日数千歩を歩き、何時間も座り、立ち、身体を使い続けている。 そのほとんどが「無意識」である。 一方で、社会は大きく変化した。 テクノロジーの進化により、 「動かなくても成立する生活」が当たり前になった。 その結果、 * 身体を動かす機会は減少し * 姿勢や歩き方は崩れ * 身体の使い方は失われつつある という構造が生まれている。 MOVE HUMAN MEDIAが扱うテーマ MOVE HUMAN MEDIAは、 この「無意識の動き」をテーマにしたメディアです。 扱うのは、以下の領域。 1. 動きの可視化 歩行・姿勢・重心・リズムなど 人間の動作に含まれる情報を、データとして捉える 2. 無意識の理解 「癖」「偏り」「左右差」など 自分では気づけない身体のパターンを読み解く
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全ては足元から始まっている
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全ては足元から始まっている

身体は上からではなく、下から制御されている。 頭や背中、骨盤に意識を向けることは多いが、 実際に最初に地面と接しているのは「足」だ。 すべての動きは、足元から始まる。 歩くとき、 最初に起きているのは「接地」だ。 かかとで着地するのか、 足裏全体で受けるのか、 外側に流れるのか、内側に倒れるのか。 このわずかな違いが、 そのまま上半身に伝わっていく。 例えば、 足元が不安定な状態を想像すると分かりやすい。 重心は揺れ、 バランスを取るために膝や骨盤が補正し、 最終的には姿勢全体が崩れる。 逆に、 足元が安定していると、 余計な補正は必要なくなる。 実際に、足元の構造を整えることで、 身体全体に変化が生まれることが確認されている。 ・かかとの軸が補整される ・重心のブレが減少する ・骨盤の左右差が改善する これらはすべて、 足元から始まった変化だ。 ここで重要なのは、 「姿勢を正そう」とする前に、 すでに原因が足元にある可能性が高いということだ。 多くの場合、 姿勢は“結果”であって“原因”ではない。 にもかかわらず、 足元はほとんど意識されない
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無意識は、すでに現れている
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無意識は、すでに現れている

あなたは、自分の歩き方を説明できるか? 朝、駅に向かって歩く。 スマートフォンを見ながら、 人の流れに合わせて、無意識に足を運ぶ。 そのとき、あなたは自分の歩き方を意識していない。 足をどこに置いているかも、 重心がどこにあるかも、考えていない。 けれど周りの人は、それを見ている。 少し前のめりな人。 かかとから強く着地する人。 足音がやけに軽い人。 歩き方には、明確に“違い”がある。 そしてそれは、隠すことができない。 歩行は、その人の履歴である 歩くという行為は、単なる移動ではない。 足が地面に触れる位置。 体重が移動するタイミング。 身体の連動の滑らかさ。 それらはすべて、 過去の習慣や身体の使い方によって形成されている。 デスクワークが長い人は、重心が後ろに残る。 運動習慣のある人は、接地が安定している。 急いで生きている人は、歩き方がせわしない。 つまり、歩行は“その人の履歴”だ。 無意識に行われているにもかかわらず、 そこには極めて個人的な情報が含まれている。 無意識の精度が、身体の印象を決める
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